いや、今回のことは自分の人生の中で大きな出来事だったことは間違いない。ものすごい経験だ。とても言葉では表せないものだった。
いつか必ず恩返しをしようと思う。さて、MRI検査を受けるために病院にいくことになるのだが、10数年前にMRIの検査を受けたことがあったがとても耐えられるものではなかった記憶が蘇ってきた。いや、あの暗い穴の中に入ると思うと恐怖感が蘇る。
しかし、前立腺の生検をするというのもこれ大変だ。これはもう、あの暗い穴に入って頑張ろうと決心して検査の日を迎えて病院に向かった。
MRI検査室の前に行くと、やっぱり気が滅入るがそれでも前立腺の生検をやるのは最後の手段ということになるのだがからここである程度の診断ができるのだろうからそれはそれで良いのだ。
気になるのは眼前の閉所恐怖症とその画像診断だ。いよいよ、名前を呼ばれてけん詐欺に着替えて、MRI検査室に入ると、あれおかしい。長くて暗いトンネルではなく、白く明るい短いトンネルだ。これなら、頑張れるか?頑張れそうだ!
検査は20分ぐらいで終了した。白く明るい穴から頭が出ているのだから検査そのものは何度受けても大丈夫だという感覚になっていた。イメージとは恐ろしいものだと思うと同時に検査機器の発達はものすごい勢いで進んでいることを実感できた。
もはや、恐れるものは何もない。検査結果を聞くだけになった。なんだか、覚悟ができてきたような来ないような複雑だったが変な気分になっていた。
検査の結果は1週間後だ。それはまた今度