泌尿器科に連れていかれて受診がいよいよ始まりました。しばらく待っていると、看護師さんに呼ばれていろいろなことを聞かれることになりましたが。結構細かくて、泌尿器科系丸裸という感じでした。
自分としては、ある日突然血尿が出て、開業医の先生に言ったらPSAが異常に高く前立腺がんの疑いがあり、肺にも転移があると言われたことを話しながら、自分はもしかするともうダメかもしれないという気持ちが浮き上がってくるのがわかります。
とは言え、この大きくきれいな病院は何というか機械の中で蠢く自分を想像してしまいます。何かここまで来ると、隠すことは何もなく全てを晒し出したような気がしました、
看護師さんの問診が終わるといよいよ医師の診察です。最初は簡単な問診で、事前に看護師さんに話をしてあったのでそれを見ながら要点と、補足的な質問がありました。
その後の一言が希望の光のように聞こえてきました。最初に言っておきますがPSAが高いからよ言って癌とは限りません。まずは細かくいろいろな面から見てどうなっているのかを調べてみましょうね
そ、そうなの癌じゃないかもしれないの、でもCT検査で前立腺がんの肺転移の疑いと言われていやいや、友人の紹介で出会ったこの医師を信じてしまった、
ということで、まずは前立腺の触診、超音波検査と続いた。その時の先生の一言一言が耳の中で増幅させて反芻します。先生いかがなのでしょうか?一つの検査が終わるたびに聞いてしまいます。
そして、その片方が、前立腺の触診では、典型的な所見はありませんね。ただし、右の側が少し肩感じがします。そ、そうですか⁉️前立腺の超音波検査では、大きいなおしっこのでは悪くないですか。ええ、悪くありません。そうですか。それにしても大きななあということで診察質での診察は終わりました。
その後、まずは血液検査をしていただいてその結果を見ながら今後の方針やら何やらお話をしましよう、わ、わかりました。
ということで今度は採血、採尿に検査室に向かいました。もちろん、友人はつききりでそばにいてくれました。しかし、こんな心強いことはありませんでした。
自分のこれからの人生はこの病院で決まっていくのだという気持ちとこの古くからの友人に託したということなのだと改めて実感しました。
採血、採尿が終わったところでひと息検査結果待ちの時間に入った。もちろん診察室の前にいましたので、診察が終わって出てくる人の悲喜交々の顔が読み取れる、自分と同じだ、。医師はまさに神かもしれない。その医師の一言一言が人間の心を左右している。なんとも残酷だと思おうと同時にどんな気持ちで心を動かしているのだろうか?
想像しているうちに何かおかしな気分になってきました。昔のことを思い出して少し気分が悪い感じです。昔のことはまたいずれ書くこともあるかもしれません。
待っている時間は当方もなく長く感じるものです。それは自分の生死を決めるからかもしれませんそんなことを考えているうちに、突然自分の番号が点灯しました。