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移乗介護とボディメカニクス

移譲介護といえば、移動に車いすを使うときに必要な介護が主体です。車いすは、ベットとどんな角度で設置するのが良いのでしょうか?科学的な分析を行なったという報告はなかなかありません。一般に言われているのが、14度から30度で人によって変わりますという記述や30度〜45度という考えもあります。

種々検索をしてみました。科学的論拠に基づいた結論が導き出されていました。それが、“移譲介護におけるベットからの車シス設定角度のバイオメカニクス解析“という論題で広島県率保健福祉大学誌 人間と科学 5(1)97−102 2005に掲載されています。著者は住居広士先生です。全文をご紹介したいところですがそうもいきませんので結果だけです。

ベットから車椅子への移譲介護を三次元動作解析を行なった結果、その設定角度が20度が最も滑らかな移譲軌跡を描いたということです。この滑らかな移譲軌跡という概念はボデイマトリクスで言う要介護者の上下動が最も少ない角度、言い換えれば介護者の力を最も必要としない介護でボディマトリクスに叶った角度ということになります。

ついで、車椅子の移譲介護では、安全性の確保のために、車椅子の状態が大事でブレーキをかけてフットサポートを上げておきます。特に、フットサポートは忘れがちで事故につながりますがから、意識の中にいつも置いておくことが必要です、もちろん安全性の観点から片麻痺がある場合は、車いすを健側に設置して対応します。

ベッドサイドに立ち上がる
①初めに、端座位のまま要介護者の両足が床につくように臀部をずらし、重心を前に移動します。
②要介護者の両腕を介護者の肩へまわします。
③介護者は支持基底面を広げ(足を大きく開き)、重心である腰を低くし要介護者の重心に近づけ大きな筋群を複数使う準備をします。それから両腕を介護者の背中にまわします。
④介護者の要介護者の胸に近づけ、前傾姿勢で立ち上げます。(体重前方移動)車椅子に移譲します。

移譲介護はこの後車椅子に座ることになりますが、今回はここまでです。最も重要なことは車椅子とベットの角度が20度に設定すると言うことです。