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妄想ってどんなん?

1妄想とは

妄想とは、認知症の症状のひとつで、事実でないことを本当に起きたことのように信じ込んでしまうことです。なんとも現場に立つと大変ですが最初に感じるのはほんとかいな?ってことでしょうか。


なぜ妄想を引き起こすのか?その背景には認知症の症状に対する苦しみや不安、 焦り、寂しさなどがあると考えられています。そうは言っても、そうかもしれないでしょうけれど、妄想は結構迷惑を及ぼす範囲が大きいものです。

家族に世話になっていることに感謝をしながらも負い目を感じる、自尊心を傷つけられる、悲しさを引きずるなどのいろいろな感情が複雑に絡まり合って現れる症状ですと、言いますが、これがね〜大変なんです実際は

2、認知症妄想の種類

アルツハイマー型認知症の場合、被害妄想がよく見られるようです。被害妄想は家族など周囲の人の言動がきっかけで引き起こされると言われています。

大勢集まったところで自分の知らない内容で会話が盛り上がっていると、話についていけないことに対して強い孤独を感じて、もう誰も自分を相手にしてくれないという妄想に発展し、家族やヘルパーなど世話をしてくれる身近な人を、妄想の中で加害者にしてしまうことが多く見られます。本人に悪意はなく無意識に親しい間柄の人に疑いをかけてしまいます。

自分が感じる感情を周囲に訴えたいということから被害妄想を引き起こしてしまうようです。加害者にされたり疑われる家族にとっては辛いことで、本人には自分の気持ちや感情を必死に訴えたいという思いがあると言っても、まあ〜、気持ちの良いものではありません。認知症による被害妄想で最も多いとされているのが物盗られ妄想です。

a,物盗られ妄想 

しまい忘れや置き忘れの金品などを盗まれたと信じ込み、“財布を盗まれた!高価なネックレスを盗まれた!と身近な人を疑い周囲に訴えます“。直接介護に関わる家族や介護職が泥棒扱いされるケースが多く、普段から良い関係を築いている間柄でも加害者の対象になってしまいます。

こうした症状は、認知症による記憶障害を認めたくないという気持ちが原因で引き起こされるといわれますが、財布を置き忘れたなどの記憶障害を認めることで周囲に役に立たない人と思われることを避けるために、盗まれたと考えるようになり物盗られ妄想へと変わっていくそうです。大騒ぎをするので妄想によるものだということがわかるまでは結構辛い思いを周辺の人たちはしてしまいます。

b,見捨てられ妄想 

世話をしてくれる家族に迷惑をかけていると負い目を感じ、自分は家族にとって邪魔な存在だという思い込みから見捨てられたという妄想に発展する妄想を言います。認知症の症状が進行し、自分ひとりでできないことが増えると、ますます負い目を感じるようになります。

例えば自分以外の家族だけで出かけたときに、自分は家族に必要とされていないと思い込み深い孤独を感じるようになります。
見捨てられ妄想によって家族を信用できなくなると、部屋にひきこもりがちになり、体を動かしたり、コミュニケーションをとる機会が減少して認知症がさらに進行してしまう恐れがあります。見捨てられ妄想がみられる場合は、本人が無理なくできることや得意なことをお願いして自分も役に立つ存在だと感じてもらえるような仕掛けが必要です

c、嫉妬妄想 

配偶者が浮気をしている誤解するのが嫉妬妄想です。例えば、夫の帰りが少し遅くなったり、自分と接する時間が少なくなったりすると、外で誰かと会っているのでは、駆け落ちしたのかもと思い込み、激しく嫉妬してしまいます。

嫉妬妄想を発症する原因は見捨てられ妄想と同じで、自分は必要とされていないと思い込んでしまいます。認知症になったことで嫌われているのではないか、配偶者の重荷になっているのではないか、施設に入れられてしまうのではないかというような不安が必要とされていないという考えにつながります。
その考えがエスカレートした結果、浮気をされているのかもしれないという思い込みに至るのです。

対応としては、自分は配偶者にとって大切な存在であるということを再確認させて、不安や喪失といった感情をなくすことが重要になります。最も端的な方法は、配偶者がもっと時間をかけて介護に携わり、大切な存在だと伝えることです。

得意なことに取り組み、自分は家族に頼られて役に立つ存在だという体験を積み重ねることで自信を取り戻すことも、症状を緩和することにつながることがあります。

d、幻覚・見間違い

幻視とはその名のとおり、まぼろしを見ることです。例えば、部屋の中に誰かがいるように感じたり、亡くなったはずの家族が現れたり、いるはずのない動物や天井に虫がみえたりします。

レビー小体型認知症の症状として現れるときは、突然興奮したり怯えたりするので、幻覚の症状を目の当たりにした家族や介護者は困惑します。さらに症状が進むと物を破壊したり、夜中に大声をあげたり、暴力や暴言に走ったりすることもあります。対

e,人関係にまつわる妄想

対人関係にまつわる妄想では、家族やヘルパーに暴言を吐かれた、暴力を振るわれたなどの被害妄想をすることがあります。悪口を言われた、のけ者にされたと思い込むこともあれば知らない男が家に入ってきたなど妄想の現れ方は様々です。

実際に起きた出来事ではないものの、詳細を聞くと状況などが生々しいことが多いといわれています。認知症の症状であることを知らない第三者が訴えを聞けば、介護している家族が虐待していると疑われかねません。警察沙汰になることもあるため、虐待のような被害妄想をしはじめたときは、すぐに専門家などに相談しないとチョット大変なことになりますから注意が必要です。