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パーキンソン病って1?

2020年12月30日

1、パーキンソン病

1817年、英国のジェームス・パーキンソンが振戦麻痺について報告しました。これが現在パーキンソン病と呼ばれている初めての報告です。

もうお分かりと思いますが、最初の報告者の名前がついた病気です。とは言ってもその当時はあまり注目されませんでした。

1888年ジェームスの症例報告から約70年後、仏のシャルコーという人によって再発見、評価され、ジェームスの姓をとってパーキンソン病と呼ぶことが提唱認められ、現在よく見られる病気としてパーキンソン病という名前が定着しました。

1913年になるとフレデリック・レビーと言う独の病理学者が脳内にレビー小体と呼ばれるタンパク質の塊を発見しました。レビー小体型認知症の項で少し書きましたので参照してください。

パーキンソン病は、精神機能が失われている病気で神経細胞にレビー小体が認められることを特徴としていることが分かってきました。

レビー小体病の場合はレビー小体が脳全体にできてきますが、パーキンソン病では大脳基底核の黒質周辺に多くできるところまでは分かってきた様です。

2、パーキンソン病の症状

パーキンソン病は、脳と脊髄の特定領域がゆっくりと進行性に変性していく病気です。特徴は、①ふるえ②動作緩慢③筋肉の強張り④姿勢反射不良という症状が現れます。この特徴をパーキンソン病の4大症状と呼びます。

①は、安静時振戦とか静止時振戦と呼ばれるふるえを言います。筋肉が安静状態にある時にふるえると言う特異的なものです。②は、動作が遅くなったり少なくなってくる症状で全く動かなくなり無動と呼ばれる症状を起こすこともあります。この無動をスイッチオフ状態と呼ぶこともあります。③は、筋肉の緊張が高度でこわばってしまうことをいいます。④は、バランス維持困難と言いますが、真っ直ぐ立つと言うような姿勢保持ができずフラつきをみたり、倒れてしまうこともあります。その他すり足になるとか一歩目がなかなか踏み出せないなど特異的な歩き方が症状として出ることもあります。

その他、自律神経症状として便秘や起立時低血圧、感覚障害として嗅覚障害が出たり、睡眠障害などの症状も出てきます。従来から、パーキンソン病の診断は、血液検査や画像診断ではつかず、症状の総合的判断で診断されると言われてきましたので、臨床的な症状の把握が大変重要になってきます。

3、パーキンソン病がおこるメカニズム

記憶のお話のところで書いたように体で覚えるような記憶、手続き記憶と呼ばれていますが、例えば泳ぐとか自転車に乗ると言う様な記憶は大脳基底核と小脳に記憶されています。筋肉を動かす神経の伝達は大脳基底核から起こります。大脳基底核は神経伝達物質としてドパミンを分泌しますが、パーキンソン病は大脳基底核の黒質と呼ばれる部位の神経細胞にレビー小体が出来て、神経変性が進みドパミンの分泌量が少なくなります。

それと重なる様に大脳基底核の神経細胞の集まりで、筋肉の動きを滑らかにして姿勢を調整する働きがありますが変性によって正常な働きができなくなり、パーキンソン病を発症します。ただし、現在のところではパーキンソン病とレビー小体との関係は明確な答えは出ていないというのが現状の様です。