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認知症の定義と症状について

2020年12月27日

1.認知症の定義と診断基準

 日本神経学会によると、認知症は、「認知機能が後天的な脳の障害によって全般的に低下することによって意識障害のない時に日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態」を言うと定義されています。

それでは、認知症の診断基準があるのか?  NIAAやDSM-5,ICD-10(国際疾病分類第10版)があります。

それによると、認知症の診断基準は、記憶、見当識、言語、認識、計算、思考、意欲、判断力の低下の総合判断で、特に日常生活に支障をきたすということは必須です。

認知症は後天的な脳器質的な障害によっておこるものですから、先天的な精神遅滞や機能的な疾患(うつ病など)の判別や健忘症候群(記憶のみの障害)との判別が大事になる。認知症以外の場合には日常生活に支障がなく、ほとんど進行しない、病識がある点が認知症の健忘とは異なっています。

NIーAAによる認知症診断基準は、1.仕事や日常生活の障害 2.以前の水準より遂行機能が低下 3.せん妄や精神疾患ではない 4.病歴と検査による認知機能障害の存在1)患者あるいは情報提供者からの病歴2)精神機能評価あるいは精神心理検査 5.以下の 2 領域以上の認知機能や行動の障害a.記銘記憶障害b.論理的思考,遂行機能,判断力の低下c.視空間認知障害d.言語機能障害e.人格,行動,態度の変化 です。

ここまで書き進めると、認知症は脳に器質的な疾患があって認知機能が低下し、日常生活・社会生活に支障をきたす状態と言うことができます。

2,認知症の症状は?

認知症の症状は大きく2つに分類されます。

一つは中核症状と呼ばれるものです。この中核症状とは文字通り認知症の中核にあると想定される症状でどの種類の認知症でも少なからず現れる症状を言います。もう一つは行動心理症状とよばれるもので、中核症状と周辺の環境、性格などが相互にい影響し二次的に生じる症状をいう。(行動心理症状の英語訳の頭文字をとってBPSDと呼ぶこともある。)

認知症の症状は中核症状と行動心理症状の2つがあります。

中核症状は、記憶障害、見当識障害、実行機能障害、理解判断力障害、失行、失認、失語などがある。一方、BPSD障害は興奮、暴言、暴力、介護拒否、抑うつ、不安、無気力、徘徊、妄想、幻覚などです。

3,まとめ

認知症と言っても、多様な症状が現れることは否定できないのですがBPSDは適切なケアをもって防げる可能性ありますが中核症状は全くと言って防ぐとは出来ない。必要なことは症状の選別とトライです。

そのためには自立する介護を目指すことが大事なように思います。認知症~介護職も要介護者も寄り添う介護から自立する介護へ踏み出すことが行動心理症状の改善につながるような気がします。