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生活不活発病って何?

1、生活不活発病とは

2004年新潟中越地震に生活不活発病いわゆる廃用症候群が多発しました、以降災害時に発症しやすいということからポスターやチラシにようって注意喚起が行われています。生活不活発病とは、動かない状態が続くことによって、心身の機能低下を起こし動けなくなることと厚生労働省は定義しています。

動かない→動けない 動こうと思っても動けない状態になってしまうことです。医療系では廃症候群と言われるものと同義です。特に、高齢者や持病のある方は生活不活発病になりやすいと言われています。

生活不活発病は生活が不活発になったことが原因で体のあらゆる部位、頭の働きまでが低下する病気です。これは悪循環に陥り、最終的には寝たきり廃用症候群という図式です。

2、生活不活発病の症状

生活不活発病のサイクル

動かない→動けない→生活不活発病→動かない→動けない→重症化→廃用症候群

生活不活発病の初発症状は、歩きにくい、立ち上がりにくい、座っているだけで疲れる、起き上がるとクラクラするなどの生活動作の不自由さです。

そして全身に影響する症状は、立ち上がったり起き上がったりした時頭がクラクラしてすぐ寝てしまう(起立性低血圧)食欲不振や便秘などの消化器症状消化器機能、尿量増加による脱水などの症状が出てきます。

一方、体の一部起こるものとしては、体の節々の関節が動きにくいとか、末梢が浮腫むなどの症状の他、褥瘡、静脈血栓なども起こしやすくなります。

3、厚労省の生活不活発病チェックリスト

厚生労働省は生活不活発病のチェックリストを公開しています。

4、生活不活発病の予防

生活不活発病は文字通り生活が不活発になることが原因で発症します。一旦、起こると生活が不自由になり悪循環から寝たっきりの廃用症候群になってしまいます。この廃用症候群になってしまうと介護が必要になってしまいます。生活不活発病の予防は介護予防にもつながります。そのためには、①適度に体を動かす 毎日40分は動かしましよう。②歩く時間を増やす 目安は6000から7000歩です。

5、ラマルクの用不用説と生活不活発病そして介護

遺伝学者のラマルクは、生物個体において、多用する部分はしだいに発達し、用いない器官は退化する。その後天的な獲得形質が遺伝することにより進化の現象を現すという説を唱えました。前段の半分は合っていて後半の半分は間違っていた様です。後半の部分はさておき、前段の部分“多用する部分はしだいに発達し用いない部分は退化する“というのは事実です。

ラマルクは生物が一個体として発達する部分は多用されていて、退化する部分は使われないことを端的に表現しました。それが生活不活発病と結びついています。生活不活発病の予防はラマルクの用不用説をじっくり見つめながら考察することが大事になりました。介護もどうやら同じ様です。自立の介護を目指すには常にエビデンスとしてラマルクの用不用説が大事になってきた様に思います。